就職や転職で資格の取得をアピールしたいとき、『簿記』が思い浮かぶ人も少なくありません。
では、簿記とはいったいどのようなものなのでしょうか。
会社の経理などで働きたい人が取る資格?
帳簿のつけ方を学ぶの?
本当に初心者であれば、『簿記』と聞いただけでは内容を説明することは難しいのではないでしょうか。
この記事では、『簿記』という資格について
- どんな資格なのか
- どうして就職や転職に有利と言われるのか
- 簿記の資格を活かした働きかた
という観点から、初心者でもわかりやすく紹介しています。
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ですが、初心者から挑戦するなら3級からがおすすめです!!
そもそも簿記とは何か
そもそも簿記とは、企業の取引(売上や支払い)などのお金の流れを管理する経理業務のことで、簿記試験とは経理能力のレベルを『試験』という形で評価するものです。
日本では2級、3級だけでも年間約48万人が受験していて、資格検定の中でも認知度と人気の高い資格試験です。(日商簿記検定試験HPの2019年受験者データより)
基本的には企業のお金の流れを把握する帳簿をつけることがメインの仕事ですが、その中でも『貸借対照表』と『損益計算書』が有名です。
聞いたことがあります。
これらは企業の業績を表すもので、簿記の大きな仕事の一つ。
投資家は、これらの資料を参考にして企業の将来性や投資の判断をすることもあります。
それほど、簿記の資格を活かした仕事は、企業の経営を左右する大切な仕事なのです。
日商簿記とその他の簿記資格
簿記試験にはいくつか種類がありますが、日本商工会議所が主催する『日商簿記』が一番規模が大きく、有名な試験です。
受験者数も多く認知度も高い為、就職・転職などのために資格取得を目指す人の多くが、こちらの試験を受けています。
日商簿記
日商簿記 | |
正式名称 | 簿記検定試験 |
主催 | 日本商工会議所 |
対象 | 一般・社会人 |
実施試験 | 1級 2級 3級 初級 原価計算初級 |
その他簿記試験の内容
全商簿記 | 全経簿記 | 日ビ簿記 | |
正式名称 | 簿記実務検定試験 | 簿記能力検定試験 | 簿記能力検定試験 |
主催 | (財)全国商業高等学校協会 | (社)全国経理教育協会 | (財)日本ビジネス 技能検定協会 |
対象 | 商業高等学校の生徒 | 主に専門学校生 | 一般 社会人 |
実施試験 | 1級 2級 3級 | 上級 1級 2級 3級 4級 | 1級 2級 3級 |
となっています。
商業科の高校生や専門学校生を対象にした試験を除けば、社会人から受験可能な試験は日商簿記と日ビ簿記の2種類。
その中でも就職や転職でアピールするなら、歴史も古く、知名度の高い日商簿記がおすすめです。
簿記の資格を活かせる働き方
簿記の資格を活かせる働き方はさまざまですが
- 企業の経理
- 金融
- 商社
- サービス業
- 公認会計士
- 税理士
- 会計事務所や税理士事務所スタッフ
- 経営者・個人事業主
- 一般知識として活かす
などがメインに挙げられます。
『公認会計士や税理士は目指してないよ』という方も多いと思います。
しかし、最近では就職の際の一般常識として簿記の知識を求める企業もあり、簿記の知識は働くすべての人に必要なビジネススキルともいわれています。
どうして簿記が必要なの?就職に有利な理由とは
そもそも、どうして簿記の資格が就職や転職に有利だといわれるのでしょうか。
その理由は
- 就職後の即戦力になりうるから
- 部署や業種によって必須スキルだから
- 経理の知識=経営者目線で企業を見ることができるから
この3つが大きく関係しています。
これらを詳しく見ていきましょう!!
就職後の即戦力になりうるから
簿記の知識には、専門的な言葉や計算、書類の作成などがあります。
これらは、例えば就職後に一から学ぶこともできるのですが、人材育成には時間と労力がかかります。
あらかじめ資格を取得している人であれば、基本的な言葉の理解や内容を把握しているとみなされ、企業側も採用後の即戦力として人材確保したいと考える傾向にあります。
ただし、ここで注意したいのは経験の有無。
例えば、以下の5人が同時に面接をしたとします。
- 新卒、簿記資格なし
- 新卒、簿記資格あり
- 中途採用、簿記資格なし
- 中途採用、簿記資格あり、経験なし
- 中途採用、簿記資格あり、経験あり
あなたが企業側の採用担当だった場合、どの人に魅力を感じるでしょうか?
やっぱり、中途採用、簿記資格あり、経験ありの人ですか?
採用後にすぐ仕事をまかせられそうです。
そうですね。
ある程度年齢も考慮されてしまいますが、簿記の資格と経験がある人は企業から見ても魅力的です。
それだけ簿記の知識やスキルは身に付けておくと即戦力として有利になるのです。
簿記資格が役立つ業界では必須スキル
簿記資格を活かせる業界を先ほど紹介しましたが、これらの業界では、簿記資格を活かして働くことができるため、ビジネススキルとして必須となっている場合もあります。
もちろん経理などでも資格がなくても働くことは可能ですが、近年、経理や総務の業務はアウトソーシングされることも多くなっています。
資格があれば、業務委託の際の指揮・とりまとめ、自社で行う仕事の中枢を担うこともできるようになります。
企業としてはそういった必要不可欠な人材の雇用や育成に力を入れたいところ。
簿記資格は自分の身を守るためにも役立つ資格の一つです。
経理の知識があれば経営者目線で企業を見ることができる
簿記の資格を取るためには、会社のお金の流れを把握する知識を身につけます。
もちろん資格取得後に実務経験を積んでいくことが必要ですが、簿記を学ぶことは『企業の経営状態を分析できる力』につながります。
自社や取引先の経営状況の分析ができれば、コストや売り上げに関する意識も変わりますね。
例えば、取引の場面では、企業経営の視点などからアプローチをすることもできるようになるでしょう。
雇用する側も、こうした視点で仕事ができる社員を優遇する傾向にあり、就職時の選考基準になっていたり、資格手当の対象となっていることも少なくありません。
簿記の資格は取得後の更新も必要ないですから、一度取得しておくととても役に立つ資格の一つと言えますね。
簿記3級は履歴書に書ける?
簿記の資格が就職や転職に有利と言われる理由がわかってきました。
では、基礎的な簿記3は履歴書に書くことはできるのでしょうか?
2級以上の資格を記載が一般的
一般的な資格であれば、履歴書に書ける資格は2級以上と言われています。
しかし、簿記3級も初心者向けの簿記入門編の位置づけですが、内容としては十分アピールできる資格と言えます。
もちろん2級以上の資格の取得であれば、就職時に有利になることは間違いないのですが、2級試験の合格率が20%台ということを考えれば、合格へのハードルはとても高くなります。
3級の資格は、中小企業の経理や税理士・会計士のアシスタントもこなせるレベルですので、しっかりと履歴書に記載してアピールしていきましょう。
さらに面接の際には、簿記2級の合格に向けて勉強中である事がアピールできるといいですね。
※ただし、ちゃんと勉強をしている人に限ります。嘘はだめですよ。
簿記の資格は取得後の実務経験が何よりもの武器になります。
資格を取得したら、まずは実務経験を積むことを大事にしましょう!!
簿記を学ぶ上で注意すべきこと
簿記を学ぶには、独学を含めて以下の方法があります。
独学
通信講座
スクール
簿記のわかりづらい専門用語や会計処理を、独学でテキストと問題集のみで進めていくにはある程度の知識と覚悟が必要です。
簿記試験は学生時代に取得する人と、社会人のスキルアップとして取得する人が多くいますが、後者の場合は勉強に費やせる時間も限られているため、通信講座やスクールでの学習をおすすめします。
日々の仕事や、家事・育児の中で、いきなり複雑な簿記知識を身に付けようとしても、独学では挫折する人も少なくないからです。
また、せっかく勉強しても、合格率が20~40%という試験に落ちてしまえば、次に挑戦するモチベーションまで無くしかねません。
もちろん費用はかかりますが、最近は、リーズナブルで質の高い動画講義を提供している講座も多くあります。
一度講座の内容を確認してみてから、自分に合った学習方法を検討してみましょう!
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