保育園の先生になりたい。
子どもの将来の夢の定番でしたよね。
2019年、日本FP協会が発表した小学生女子のなり職業ランキングは
- 1位 看護師
- 2位 獣医
- 3位 保育士
となていて、今も子供たちの憧れの仕事としてTOP3に君臨しています。
保育の仕事は、日々子供たちの成長を見守りながら、日常生活の中で心身の発達を促し、集団の中での社会性を養うことです。
成長著しい時期の子供たちとの関わりは、1日1日が新しいことの連続でとても楽しいものですが、ご家庭から子供を預かっているという責任も大きく、とてもやりがいのある仕事の一つです。
社会人になって、主婦になって、『保育士になりたい』という夢をあきらめていませんか?
実は、保育士の資格は門戸が広く、今から資格取得を目指す方にはおすすめの資格と言えるのです。
さらに、人手不足で人材確保も課題になっている注目の資格。
最近では女性の社会進出に伴い『保育士』の需要はさらに高まっていて、保育所やベビーシッター、企業内保育所など働き方も多様化しています。
子供好きなら一度はあこがれる
『保育士』の仕事。
この記事では、社会人経験のある人や、育児経験のある主婦が『保育士』の資格を取得するための2つのルートや保育士試験について紹介します。
保育士の資格の取り方は大きく分けて2つ
保育士の資格取得には、大きくわて2つのルートがあります。
- 卒業と同時に保育士資格を得ることができる養成校へ通う(主に大学・短大・専門学校)
- 保育士の国家試験に合格する
とという方法ですが、図にまとめると、以下のようになります。
最近では、高校を卒業し、短大や大学で勉強するルートが多いように思いますが、中学卒業の学歴があれば、保育士の資格を目指すことができます。
ルート1:指定養成校卒業と同時に資格を取得
大学・短大・専門学校などで、保育士になるためのカリキュラムを受け、必要な知識や技術を身につけて卒業することで、保育士の資格を取得できるルートです。
のがこのルートの特徴です。
主に高校を卒業後、短大や大学に進学をして学ぶ人が多いルートだけど、社会人や主婦からでも挑戦は可能です!
授業を通してしっかりと子供のことや保育に必要な知識を学べる事がメリットです。
大学などでは『幼稚園教諭』の免許とのW取得ができる学校もあると聞きました。卒業後の進路も広がりますね。
このルートでは、2年~4年単位での通学が必要になるため、仕事との両立、時間や学費などの問題をクリアする必要があり、残念ながらすべての方に向いている方法ではありません。
そうなんですね。
私も2年学校に通うのはハードルが高く感じます。
シングルマザーの人対象で、国からの支援を受けながら学校に通う方法もあります。
詳しくはこの記事で紹介しているので、気になる方は読んでみてください!
ルート2:保育士の国家資格に合格して資格を取得する
この方法では独学などで勉強し、国家試験を受けて合格することで資格を取得するルートです。
勉強の進め方にもよるけど、早ければ1年程度で資格取得を目指すこともできるルートとなります!!
ルート1のような養成校に通う必要はなく、自分のペースで勉強を進めることができるので、仕事などと両立しながら資格取得を目指す方が多く実践している方法です。
時間の調整はすべて自分で管理する必要がありますが、メリットは高額な学費や生活費の捻出が必要になる養成校への進学に比べて、コストを抑えることができることです。
独学や通信講座での勉強で必要になるのは
- 教材費(または通信講座等の受講料)
- 受験料
- 認定料(試験合格後の証書費用)
教材や受験料のみなら、3万円程度で準備できそうですね。
このルートなら、社会人や主婦から保育士資格の取得を目指す方の時間的、経済的なハードルを下げることが可能になります。
保育士の試験の受験資格
平成3年4月1日から、保育士の資格の受験資格は短期大学卒業程度に引き上げられました。
そのため、経過措置として平成3年3月31日以前に高校を卒業した方は保育士試験の受験資格が与えられていますが、それ以降については大学や短大、専門学校の卒業後に受験資格が認められます。(取得単位によっては中退でもOK)
※ただし、学校教育法によらない学校(農業大学、職業能力開発短期大学・防衛大学・水産大学等)は各都道府県知事による受験資格の認定申請が必要となります。
現在受験資格に満たない場合は
短期大学卒業程度の学業を修める
指定施設で所定の期間・時間の実務経験を積む
のどちらかを満たすことで保育士の受験資格が得られます。
短大卒業程度の学業を修める
すでに一般の大学や短大、専門学校を卒業している方は受験資格がありますが、高校卒業の方や大学等の中退で単位数の足りない方は、短期大学卒業程度の学業を修める必要があります。
この場合、新たに学校に通うのであれば一般の学校ではなく、『保育学科・コース』のある学校を卒業することで保育士の資格を取得することができます。
社会人や主婦からの資格取得の際には、働きながら勉強ができることや、なるべく予算をかけずに学びたいなどの理由から『通信大学』を利用することも選択肢の一つになります。
指定施設で所定の期間・時間の実務経験を積む
2年以上かつ2,880時間以上の施設での実務経験とは
高校卒業後、指定の施設で働きながら資格を取る際には『2年以上かつ2,880時間以上、児童等の保護または援護に従事した勤務経験』が必要になります。
具体的には以下の施設での実務経験となります。
児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設
- 保育所(利用定員20名以上)
- 保育所型認定こども園
- 幼保連携型認定こども園
- 児童厚生施設(児童館)
- 児童養護施設
- 助産施設
- 乳児院
- 母子生活支援施設
- 障害児入所施設
- 児童発育支援センター
- 児童心理治療施設
- 児童自立支援施設
- 児童家庭支援センター
勤務期間や勤務時間については合算が可能なため、上記のうちで複数の勤務経験がある場合はそれらを合算して2年以上かつ2,880時間以上あればOKです。(重複勤務の場合は勤務時間のみ合算可能)
5年以上かつ7,200時間以上の施設での実務経験とは
具体的には上記の『2年以かつ2,880時間以上の施設での実務経験』と同じ内容ですが、経験年数と勤務時間が異なります。
児童福祉に関する施設や事業の中には、認可外保育施設や幼稚園、学童クラブや一時預かり事業、居宅訪問型保育事業などたくさんの施設や事業が存在します。
これらの施設や事業での勤務経験は、保育士の受験資格を得るために知事認定を受けなければならないので注意が必要です。
自分の受験資格の有無をシュミレーションしてみよう
保育士になるためのルートや、受験資格について、説明してきましたが、自分に受験資格があるかどうかを調べるツールとして、全国保育士養成協議会のHPの趣味レーションが分かりやすいので紹介します。
現在の学歴を選択すると受験資格があるかどうかを知ることができます。リンクはこちらから▶▶▶(全国保育士養成協議会HP)
保育士の仕事は30代、40代の主婦からでも目指せるの?
保育の現場では、『子育ての経験』がとても役に立ちます。
子供と関わっていくコツや声掛けなど、実際に自分が経験してきたことは教科書の知識よりも豊富です。
また、子育て相談など、保護者の気持ちにも寄り添うことができるので、保護者世代でもある30代、40代の主婦の目線はとても大切です。
これから先も女性が社会にどんどん出ていきます。
子供を育てながら働くママ達にとっても子供を安心して預けられる場所はこの先も必要ですし、頼れる保育士さんの存在はとてもありがたいものです。
ご自身が子育てで困ったことや、役立ったことなどを活かすことができる保育士の仕事は、主婦にこそおすすめしたい資格と言えます。
保育士の資格試験と気になる合格率
主婦が保育士になるためには、保育士の国家試験に合格する必要があります。
2016年から前期、後期の年2回(筆記・実技の二部構成)となり、受験しやすくなりました。
筆記試験
筆記試験は9科目あり、合格ラインは各60%以上となっています。
9科目のうち落としてしまった科目があっても、最大3年間は合格した科目を免除することができるため、次の試験で再挑戦することも可能です。
(平成27年の保育士試験から、対象施設での一定の実務経験がある場合は最長5年間免除期間が延長できるようになりました。詳しくは厚生労働省HP参照)
9科目のうち、「教育原理」と「社会的養護」は1セットで60%以上。
問題形式は選択問題となっています。
実技試験
実技試験は、筆記試験をすべて合格したのちに受験することができます。
科目は
- 音楽表現に関する技術
- 造形表演に関する技術
- 言語表現に関する技術
の中から2科目を選択して試験に挑みます。
私の友人は造形表現(お題に合わせたお絵描き)が苦手だったようで、実技試験のために短期集中でピアノのレッスンに通って練習していたよ。
無事に合格してピアノは辞めてしまったけど、そういった方法で乗り切ることもできるんだね!
試験合格率
残念ながら、平成27年度より最新の合格率は厚生労働省から発表されていません。
これは平成28年(2016年)から保育士の試験が年に2回実施になったことなどが関係しているかもしれません。
平成27年度の保育士試験の合格率は
22.8%(通常試験)
厚生労働省HPより出典
約2割の合格率と低く感じますが、これは、ストレート(一発)で合格した人の割合です。
保育士の試験は筆記試験9科目のうち、合格した科目は免除期間があるため、実際には次の試験で必要な科目のみ受験することができます。
また、保育士の試験は合格定員も定められておらず、合格ラインの『1科目60%以上』を取ればOK。
出題範囲は広いですが満点を目指す必要はなく、自分のペースで進めていくことができるので、実際には多くの方が資格を取得されています。
主婦から保育士になるためのおすすめ勉強方
主婦が保育士試験の勉強を始めるには、自宅で自分のペースで勉強ができる通信講座がおすすめです。
ヒューマンアカデミーの通信講座『たのまな』
ヒューマンアカデミーではスクール実績を活かして、通信講座でもきめ細やかなサポートを行っています。
知識ゼロからでも保育士を目指すためのノウハウを詰め込んだ教材やeラーニングによる動画講座、添削課題のスマホ提出など、忙しい主婦がモチベーションを維持しながら資格取得を目指せる仕組みがたくさんあります。
目指せ一発合格!!
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たのまな保育士講座
ユーキャンの保育士講座
ユーキャンの通信講座では、過去の試験を徹底的に分析し、ポイントを絞り込んだオリジナル教材を使用します。添削課題も充実していて、自分の力を確認しながら勉強していくことが可能。
また、2018年の合格者約13,000名のうち、ユーキャンの受講生が1,370名!!(ユーキャン調べ)10人に1人がユーキャンで保育士の資格を取得しています。
経験を活かして資格を取ろう!!
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主婦から保育士を目指すまとめ
主婦から保育士を目指す方法は2ルートあります。
さらに試験には年2回の試験チャンスがあり、合格科目の免除制度もある『保育士』の資格。
表向きの合格率は低く感じますが、試験の免除制度もあり実は無理なく取得できる資格ということが分かりました。
子育て経験を活かしたい、子供が好きで子供とかかわる仕事に興味があるママにぜひ興味を持ってもらえたらと思います。