支援&制度

体験談あり!シングルマザーが利用できる資格取得支援&対象資格

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シングルマザーになると、生活のすべての負担が自分一人にのしかかります。子供の事や精神的な負担、経済的な負担など、考えることが多くて大変ですよね。


特に、経済的な負担や不安は大きく、子どもの生活や学力、健康面にも直結する問題のため、医療費の減免や学業に関する補助など、国でも様々な支援を行っています。

その中でも、シングルマザーが手に職をつけ経済的な自立をめざすために必要な、資格取得を支援するための制度や対象の資格について紹介します。

筆者も制度の一つを利用して資格を取得したひとりです。

どんな制度があるの?

シングルマザー(ひとり親家庭)が利用できる資格取得のための制度は大きく分けて3つあります。

  • 教育訓練給付金
  • 自立支援教育訓練給付金
  • 高等職業訓練促進給付金

それぞれ対象となる人や、支給される金額、対象資格が異なりますので、これから詳しく紹介していきます。

教育訓練給付金

これは、シングルマザーに限らず、資格を取得したい人が雇用保険を利用して教育訓練を受ける制度です。

働く人の、中長期的なキャリア形成と雇用の安定を図ることが目的で、教育訓練にかかった費用の一部が支給されます。

教育訓練にはいくつか種類があり、『専門実践教育訓練』では名称独占資格・名称独占資格(看護師や美容師など)の資格取得を目指す養成施設の課程を対象としたものや、雇用保険に加入していない人などが受けられる『求職者支援訓練』があり、多くの人が資格や技術の取得を目指せるような仕組みになっています。

支給対象者

受講開始現在で雇用保険の支給要件期間が3年以上あること。離職日の翌日から1年以内であること。前回の教育訓練給付金受給から3年以上経っていることなどの一定条件を満たす場合に支給されます。

専業主婦などで、雇用保険に加入していない方や、離職期間が長い方でも求職のためにハローワークに登録していることや労働の意思があるなどの条件を満たせば『求職者支援訓練』という制度が対象になります。もともと専業主婦だった方も仕事のブランクを気にせずに制度利用を検討することができます。

支給額

一般教育訓練では、教育訓練施設に支払った費用の20%が支給されます(MAX10万円)。※支払った費用が4,000円を超えない場合は支給されませんので注意しましょう。

『専門実践教育訓練』では、50%に相当する額が支給されます。(MAX年間40万円)

自立支援教育訓練給付金

シングルマザー(シングルファザー)の主体的な能力開発のための支援です。

支給対象者

ひとり親家庭で、20歳未満の子供を扶養している家庭のうち、児童扶養手当の受給を受けている家庭(または同等の所得水準)であり、就業経験や現在の資格取得などの状況から教育訓練が必要と認められた場合に受給することができます。

支給額

対象の教育訓練を修了すると、経費の60%が支給されます。(12,001円~修学年数×20万円、最大80万円)

上記の『教育訓練給付金』を受けることができる方は、その支給額との差が支給されます。

高等職業訓練促進給付金

ひとり親家庭の親が、看護師や介護福祉士などの資格を取得するために、1年以上養成施設に通う場合に、生活の負担を軽減する目的で支給されます。

支給対象者

ひとり親家庭で、20歳未満の子供を扶養している家庭のうち、児童扶養手当の受給を受けている家庭(または同等の所得水準)であり、養成施設等で対象資格の取得が見込まれる事、育児と終業の両立が難しい家庭が対象です。

支給額

支給金額は市町村民税の課税・非課税によって異なります。

非課税世帯月額100,000円
課税世帯月額70,500円

課程修了の最後の12か月は、それぞれ月額プラス4万円が支給されます。(支給期間は4年間が上限)

また、すべての課程を修了すると、『高等職業訓練修了支援給付金』が支給されます。

非課税世帯50,000円
課税世帯25,000円

支援を受けながら資格を取得した具体例

筆者は高等職業訓練促進給付金を受給しながら3年制の看護師養成学校に通いました。約10年前のことなので、現在とは支給金額が異なりますが、具体例を紹介します。

【看護師】資格を3年で取得したケース(実体験)

24歳シングルマザー(子供2歳)、3年制の看護専門学校に入学しました。必要課程を修了、試験資格にも合格し、無事に看護師として働くことができています。

修学にかかった費用は

入学金20万円年間の学費と施設費約60万円

3年間の支出
約200万円(諸経費含むと210~220万円)

そのほか、一か月の生活費約15万円、3年間で約540万円が必要でした。支出の合計は740万円

高等職業訓練促進給付金の給付は(現在の金額で計算)、非課税世帯だったため、月額10万円、3年間で360万円支給。そのほか月額5万円の奨学金を利用し、プラス180万円。あわせて540万円が支給されます。

シングルマザーはそのほかにも

  • 児童手当
  • 児童扶養手当
  • 保育料や学校費の減額や免除

を受けることができるので、土日や夏休みなどの休暇にアルバイトを入れることで、金銭的な問題を解決することができました。(養育費の支払いがある場合も収入として安心できます。)

育児・家事・仕事(アルバイト)・学業との両立はなかなかハードですが、こうした支援制度を利用することで、子供を育てながら学校に通い資格を取得することができました。


編集長

その時の経験についてはこちらのnoteで紹介しています。

貸付?返済はあるのか

上記で紹介した3つの制度については、『支給』ですので、返済の必要はありません。ただし、定められた期間内に必要な課程を修了し、資格の取得や、必要な期間雇用される事などが条件のため、これに該当しなくなった場合は支給の停止等の対象になります。しっかりと制度を理解し、資格の取得を目指して努力する必要があります。

それぞれの制度の対象資格とは

それぞれ対象の資格や講座がありますので、一部を紹介します。

教育訓練給付金

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修、訪問介護員研修2級
  • CAD利用技術者2級
  • 準看護課程
  • WEBデザイナー
  • 医療事務
  • 歯科助手
  • インテリアコーディネーター
  • 保育士
  • 登録販売者
  • ファイナンシャルプランナー

『専門実践教育訓練』対象は、看護師、介護福祉士、美容師、調理師、保育士、歯科衛生士、栄養士、助産師などが対象になります。

最寄りのハローワークで相談や手続きができます。

自立支援教育訓練給付金

上記、教育訓練給付の指定教育訓練講座と、その他都道府県等で対象となっている講座が対象です。

実施しているのは都道府県や市となるため、市役所等の窓口で相談できます。

高等職業訓練促進給付金

対象資格は、就職に有利になるもので、養成機関で1年以上のカリキュラムを修業することが必要です。

  • 看護師
  • 准看護師
  • 保育士
  • 介護福祉士
  • 作業療法士
  • 理学療法士
  • 歯科衛生士
  • 美容師
  • 社会福祉士
  • 製菓衛生士
  • 調理師

などがあります。

編集長

こちらも、実施しているのは都道府県や市となるため、市役所等の窓口で相談できます。

シングルマザーが受けられる資格支援制度まとめ

資格の取得を目指して、シングルマザーが利用できる制度をご紹介しました。

自分がどの制度を利用できるかは、各機関に相談し、申請などを行う必要があります。審査ももちろんありますが、ひとり親家庭の経済的な自立を支援する制度ですので、資格の取得をあきらめず相談してみることをおすすめします。

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