この記事ではファイナンシャルプランナーの資格が本当に役に立たないかどうかをメリットに注目して解説しています。
これから資格取得を考えている人の中には、「3級は履歴書にもかけないでしょ」と思っている人もいるのではないでしょうか。
ごもっとも。
私はFP3級の資格取得後に転職の機会がありましたが、最近多くなってきたWeb履歴書にはFP3級の選択項目はありませんでした。(手書きなら…)
とはいえ、「お金の知識」はこれからの時代を生きていくために身に着けておくべき教養の一つです。
書籍も豊富なので独学もできますし、多少のお金をかけてでも勉強しておくに越したことはないと思います。
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ファイナンシャルプランナーは役に立たない?みんな悩んでいるお金の事
食費、生活費、ローンや交際費、子育て老後などなど。
生きていく上でお金の問題は切っても切り離せない定番の悩み「お金」。
2022年から少しずつ教育現場でも金融リテラシーに関連する教育がスタートしましたが、現役で経済を回している私たちはそういった教育を受けてきませんでした。
日本は金融教育後進国
日本は幼少期~学生時代に積極的な金銭教育を受けている人が少ないといわれています。
育った家庭環境や周囲の大人の金銭感覚から学んできたため、人それぞれ金銭感覚も異なりますし、知識もバラバラです。
戦争や政治経済、コロナウイルスの流行など、先の見通せない時代の中で、漠然とお金に対して不安を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。
お金の知識を図る一つの指標となっている「ファイナンシャルプランナー(FP)」の資格が気になる人も多いと思います。
本当にファイナンシャルプランナー(FP)の資格は役に立たないのか
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は本当に役に立たないのでしょうか。
この資格には3級から1級までと、AFP・CFPⓇなど5段階の資格が存在しているので、どこまでを「役に立たない」と考えるのか、何を目指している中で「役に立たない」というのかは人によって異なりますよね。
銀行や証券、保険業などを扱う業種では、資格の保有を推奨したり、条件になっていることも多いです。
当然ながら、FPの資格が全く必要とされない業種もあります。
漠然と「役に立たない」という面から考えてもきりがないので、FPの資格が何に役立つのか「メリット」を中心に考えてみたいと思います。
FPの資格を取得すると①家計改善に役立つ
ファイナンシャルプランナーの資格は、金融の幅広い知識を身につけることができる資格です。
入門であるFP3級ですでに
- ライフプランニング
- リスクと保険
- 金融資産運用設計
- タックスプランニング
- 不動産運用設計
- 相続、事業承継設計
の6分野を学びます。
幅広い内容を網羅するため、生きていくためのお金の知識は3級の段階である程度学習できるようになっています。
FPの資格を取得すると②保険や年金の知識が身につく
もちろんFPの資格を取得しなくても勉強はできるのですが、保険や年金のことってあまり詳しく調べる機会は少ないと思います。
実際にけがや病気をした時や、家族構成の変化があった時、老後の事など、明日すぐに起こるとは言い切れないので、勉強も後回しになりがちです。
結局なんとなくわかった気になって保険屋さんのいうがままに契約をすることだってあるかもしれません。
FPの資格勉強をすることのメリットとしては、あまり率先して学ぶ機会のない保険や年金についても基礎から学ぶことができる点です。
NISAやiDeCoについても勉強できます。
FPの資格を取得すると③投資や資産運用が身近になる
NISAやiDeCoをはじめ、まだまだ投資や資産運用をしている人は少ないのが現状です。
リスクを取って運用することのメリットや、リスクを取らないことのデメリットもきちんと理解すると、資産運用についても身近に感じてくるのではないでしょうか。
先行きの読めない時代だからこそ、一人ひとりが積極的にお金の勉強をすることが求められています。
FPの資格を取得すると④一生ものの資格(国家資格)を得ることになる
ファイナンシャルプランナー(FP)は国家資格です。
さらに、FPの資格は一度取得すると更新は不要。
一生モノの資格と言えます。(AFPやCFPなどは民間資格になり、定期的な資格更新が必要です。)
3級であれば受験資格もなく合格率も高い為、資格初心者にとって気軽に挑戦しやすい試験の一つ。
何かに挑戦したいと考えている人の一歩にもおすすめな資格の一つです。
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まずはファイナンシャルプランナー(FP)3級から目指すならこちらの記事もどうぞ。
FP3級おすすめ通信講座!1,000円台~安くて充実の教材を選ぶ方法
FPの資格を取得すると⑤就職や転職の際にアピールできる
ファイナンシャルプランナーの資格を活かして就職や転職をしたいのであれば、2級以上の保有が望ましいと言われています。
その理由は、
FP2級取得のレベルがあれば、法人に対してプランニングができるため実践的である。
といった事から。
今後資格を生かして働きたいと考えている方は、難易度はぐっと上がりますが、ぜひFP2級に挑戦してみてはいかがでしょうか。
本来なら、3級取得後に2級の受験資格を得ますが、認定講座などで勉強した場合は3級免除で2級に挑戦できる方法もあります。
実践的な勉強がしたい人にはマネースクールも人気
上記では、ファイナンシャルプランナー(FP)資格のメリットを中心に紹介していますが、
- 資格は不要、でもお金の勉強はしたい
- もっと資産に特化した勉強がしたい
という人には、FPの資格よりも「マネースクール」の方が人気があります。
マネースクールでは、資産運用や不動産投資の勉強、株式や投資信託など「資産運用」に重点を置いて学べるメリットがあります。
FP資格でまんべんなく学ぶことも大切ですが、自分に合った資産作りの方法を学びたい人はぜひ「ファイナンシャルアカデミー」なども人気があるのでチェックしてみてください。
金融商品の販売や勧誘などはなく、小中高の金融教育にも取り組む中立のマネースクールなので安心して参加できます。年間3万人が参加する「お金の教養講座」も人気。
ファイナンシャルアカデミーとは?無料講座の口コミ評判・費用を解説
ファイナンシャルプランナー(FP)にできること
ファイナンシャルプランナーは、自分や家族のライフプランニングをしてもらったり、保険の相談の際によく聞く資格ですよね。
実はこのFP資格は一般の方でも取れるお金のプロの資格です。
金融の知識を身に付けられることや、認知度・資格の取りやすさなどから人気のある国家資格なのです。
そもそもファイナンシャルプランナーって?
夢や目標に対して、総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法が「ファイナンシャル・プランニング」です。
これらの計画を立てるためには、金融、税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金制度などの幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、わたしたちの夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートするパートナー、いわば、「家計のホームドクター®」のような存在がファイナンシャル・プランナー(FP)です。
日本FP協会HP
簡単にすると、ファイナンシャルプランナーとは『人生に関わるお金について、幅広い知識を持っていて、総合的な資金計画を立てることができる人』です。
ファイナンシャルプランナー(FP)にできないこと
ファイナンシャルプランナー(FP)は保険の勧誘や販売はできない決まりがあります。
その他にも、株式や相続についてなどの個別具体的な相談に対しての返答はしてはいけないことが決まりになっています。
何故なら、これらを専門的に行うための資格がほかに存在しているため、FP資格単独で勧誘・販売はできないことに注意が必要となります。
税理士法、弁護士法、保険勧誘法、金融商品取引法など、FPよりも専門的な資格を持って行うための法律や職業がありますので、その領域を犯すことは出来ないのです。
生保レディなど、保険を扱う仕事の場合、生命保険協会が行う業界共通教育制度の試験を受けて合格する必要があります。
FPの資格はダブルライセンスとして併せ持つことで力を発揮します。
FP資格は単独保有ではできることが限られるため、ほかの資格やスキルと組み合わせる人が多いという特徴があります。
例えば
- FP×一般課程試験や損害保険募集人一般試験
- FP×宅地建物取引士
- FP×税理士
- FP×簿記
など。
こういった「ひと手間」がかかるところもFPは役に立たないといわれるポイントの一つとなっているかもしれませんね。
ファイナンシャルプランナーの資格の種類は?
お金の勉強を始めたい人にぴったりのファイナンシャルプランナー(FP)の資格。
1~3級まであり、それぞれにできることと、できないことがあります。(AFP・CFPなどもあわせて全5種類)
FP資格の詳細と各種の特徴はこちらの記事をどうぞ
ファイナンシャルプランナーとは?簡単に3項目で紹介
家計の見直しをしたいのであれば税金や年金、不動産、住宅ローン、株式などの基礎知識が学べる3級で十分です。(仕事に活かす場合は2以上を推奨)
もちろんFPの資格は国家資格になるので、履歴書にもかける資格です。
履歴書には2級からの記載が一般的です。
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は生活に直結するメリットがある
いかがだったでしょうか。
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は役に立たないどころか、金融リテラシーを学んでこなかった私たちにとって、生活に直結する金融の知識を身に着けられる勉強の機会になるということが伝わったでしょうか。
資格を生かして就職や転職につなげたいと考えている人にとってはFP2級以上が目安となりますが、3級でも十分に活かせる場面が来るでしょう。
漠然と「お金の基礎知識を身に着けたい」と考えているならFP3級から徐々にステップアップを。
資産運用に特化して学びたいという人は、ファイナンシャルアカデミーのような資産運用を学べるマネースクールが有効になってくるでしょう。
お金に対してどんな知識を身につけたいかで進む道が異なってきますが、人生を通して「お金」に悩まない人はいないはずです。
社会情勢の安定しない時代を賢く生き抜くために、少しでも早く勉強を始めてみてください。