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保育士の資格の難易度は?『合格率の低さ』と不合格の原因3つ

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保育士の資格取得を目指すにあたって、難易度は知っておきたいところです。

このページでは、保育士の試験の低い合格率の正体と、さらに不合格になる理由について3つ挙げています。

保育士の資格に興味はあるけど、どれだけ難しいのか気になるという人は要チェックです。

保育士の試験の難易度(合格率)はどれくらい?

保育士は一般的に資格取得が大変といわれますが、なぜでしょうか。


保育士の資格試験の合格率は

平成27年度の保育士試験

22.8%

となっていて、約5人に1人しか合格できないという現状があります。厚生労働省が発表した2020年の看護師の国家試験の合格率が89.2%だったことを考えると、『保育士』の試験に合格することはとても難しく感じるのではないでしょうか。


世の中、保育士の需要は高まっていて、試験は年2回開催に拡大されましたし、地域限定保育士試験が行われるなど保育士の増員が課題になっています。


それなのに合格率は20%台…。

実は、この合格率だけで保育士の試験が難しいと言い切れるものでもないのです。

保育士の試験の合格率が低い理由

現在、厚生労働省から公式に発表されている合格率は平成27年度のものが最終になっていますが、この合格率は『保育士試験に一発合格した人』の割合となっているところがポイントです。


学科試験の9科目をすべてクリアし、かつ実技試験にも合格した人の割合なので、合格率だけ見ると5人に1人しか合格できていないように見えてしまうのです。

保育士の試験には合格科目の有効期間が3年間(最大5年間)あり、この期間であれば不合格となった科目のみ再試験を受けることができます。



もちろん一発合格できれば一番いいのですが、主婦や社会人などからの受験の場合は、家事や育児、仕事と並行して学習をする必要があるため、この免除期間を有効に使って段階的に保育士試験の合格を目指すこともできます。

不合格になる理由

マークシート

保育士の試験に不合格になる理由には以下の3点が考えられます。

  • 学科範囲が広い
  • 勉強時間の確保が難しい
  • 学科に集中しすぎて実技練習が不十分だった

以下で詳細に解説していきます。

学科範囲が広い

保育士の試験は一般的に難しいといわれています。これは試験範囲が広く、すべての科目の総得点を評価するのではなく、科目ごとに合格が設定されていることが理由です。

試験科目満点
保育の心理学100
保育原理100
子ども家庭福祉※100
社会福祉100
教育原理50
社会的養護50
子どもの保健100
子どもの食と栄養100
保育実習理論100

保育士の試験に出題される科目は全部で9科目あり、1科目ごとに満点の6割以上得点した場合に合格とされます。教育原理と社会的養護については両科目とも満点の6割以上得点することが必要で、片方のみ6割以上得点しても合格にはなりません。



出題範囲が広いので、学習の段階で効率よくポイントを抑えたり、理解を深めていかないと各分野で合格ラインを超えることができないということになります。また科目により難易度が異なるために、まんべんなく学習をしていても、いくつかの科目を落としてしまうケースもあるようです。


※令和2年から保育士試験の科目等改正があり『児童家庭福祉』が『子ども家庭福祉』に変更されています。全国保育士養成協議会のホームページ「試験科目改正について」で出題範囲などを確認できます。

勉強時間の確保が難しい

忙しい主婦

保育士の資格は、養成校(大学・短大、専門学校等)で必要な教育を受け卒業した場合は試験を受けなくても資格を取得することができます。



試験を受けて保育士になる人の中には、主婦や社会人など一度社会に出てから資格取得を目指す方も多く、そういった方は家事や育児、仕事をしながら勉強を続けていきます。学科試験の範囲の広さをカバーする必要があり、さらに実技試験の練習も必要となる保育士の試験は、時間をいかに効率よく使えるかがポイントです。

時間の確保や使い方によっては、試験までに十分に学習することができずに不合格になってしまうこともあります。

一発合格を目指したくても、無理をしすぎて本業に支障が出たり、結局予定通りに進まず挫折してしまう可能性もあるため、試験を何度かに分け、予定を立てて確実に合格を狙っていくことも作戦のうちです。

学科に集中しすぎて実技の練習が不十分だった

保育士の試験の大変なところは学科だけでなく、『実技』も必要になることです。特に保育士試験の実技は、子どもたちに対してどのように音楽や造形などを表現するかといった答えが1つではないものなので暗記して解答できない試験です。

実技試験の内容は

音楽に関する技術※
造形に関する技術※
言語に関する技術※

このうち2つを選択して受験します。

※令和2年から、実技試験の名称が変更になりました。

受験要綱に提示されている課題となる『物語』や、『テーマ』、『楽曲』を練習していきます。

試験会場には実際に子供はいませんが、例えば音楽に関する技術では、『幼児に歌って聴かせる』ことを想定したり、言語に関する技術では課題の物語を『声の出し方、表現、幼児に対する話し方』などから評価されるため、自分が保育士になって子ども達と接していることを考えながら実践する必要があります。日常生活で本を読んだり、歌を歌ったりするのとは表現方法が違うので、初めは大変かもしれません。



学科試験にのみ集中してしまい、実技の練習がおろそかになってしまうと実技試験を落としてしまう可能性があります。


実際には、学科試験と実技試験の間に1か月半~2か月程度の猶予があるため、この期間で集中して練習に取り組むことが大切です。