クリアファイル家計簿ってどうなの?
我が家も挑戦してみたので紹介します。
お金の管理は得意ですか?
有名女性雑誌「anan」のWeb「anan総研」では、既婚・独身の総研メンバーを対象にお金の管理について調査した記事を公開。
「自分のお金の管理方法を、改善しなければならないと思っていますか?」と言う問いに73%の女性が「はい」を選択したそうです。
最近では、夫婦別のお財布管理も多くなり、それぞれが負担割合を決めて家計管理している場合もありますが、あなたはしっかりと家計管理ができているでしょうか?
家計管理にはたくさんの方法があり、ネットやSNSでもよく紹介されていますが、その一つにクリアファイル家計簿という家計管理方法があります。
20ページ程度の冊子になったクリアファイルを使って管理するのですが、やってみるとメリット・デメリットもありました。
この記事では実際に1年間継続した結果をドドンと紹介。具体的な始め方や、失敗談なども紹介します。
家計管理方法を模索している方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
赤字家計の主婦がこのままではまずいと覚悟を決めてFP資格の勉強を開始。独学で3級合格と、猛勉強の末2級合格した2児ママ&当サイト編集長。
現在は家計管理をはじめ、資産運用や個人事業主として簿記についても勉強中です。
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クリアファイル家計簿ってなに?
クリアファイル家計簿をカンタンに説明すると、
- 一日の予算は2,000円
- 毎日クリアファイルからお金を出して、予算内に買い物。おつりはそのページに返す。
超シンプルな管理方法です。
でも、やってみると簡単そうで奥が深いこの方法。
我が家に定着するまでには数か月かかりました。
クリアファイル家計簿に出会ったきっかけ
ある講演でクリアファイル家計簿についてお話を聞いたことがきっかけです。
仕事柄、資産形成や保険に関するセミナーや講演に参加する機会があります。
その講演の一つが『書かずに貯まる!クリアファイル家計簿』の著者、いちのせかつみさんの登壇される回でした。
講演後にも直接お話を伺える機会があり、この家計管理法を直伝(?)してもらったのがきっかけ。
いちのせかつみさんはファイナンシャルプランナー(FP)として活動されている生活経済ジャーナリスト。
これまでに多くの方の家計診断や、幼稚園の子供たちから大人まで、幅広い年代の方に対して金銭教育に携わっています。
全国の企業や学校、様々な場所で金融の知識を普及するための講演をされたり、メディア出演などもしている方なのでご存じの方もいるかもしれません。
着物姿で面白い話をする関西のおっちゃん。
寄席を聞いているようで本当に楽しい時間でしたよ。
クリアファイル家計簿はどんな人に向いてるの?
クリアファイル家計簿は、『ズボラな人にほど、向いている』家計管理法と言われています。
電子決済や電子マネーが普及し始めていますが、お金の流れが見えずらく、管理しにくくなったと感じる人も多いのではないでしょうか。
カード払いにすることで明細を家計簿代わりにしたり、便利な電子マネーを上手く使って生活している人もたくさんいます。
でもその人たちは『目に見えないお金まで管理できる』から、電子決済や電子マネーと上手に付き合うことができるのです。
確かに管理できるなら、ポイントもついてお得な決済サービスかもしれませんが、実際はどうでしょうか?
引き落とし直前になって慌てたり、使い過ぎに気付かずに予算オーバーしていた経験はありませんか?
経験を積んで上手に付き合えるようになれば問題ありませんが、何度も繰り返してしまう人は、一度『お金の使い方』の原点に戻ることが大切です。
クリアファイル家計簿は
- 使っていいお金が目に見える
- 残ったお金も目に見える
- 家計簿を書かなくていい
という特徴があります。
この家計管理は、電子マネーなどの管理を上手くできない人や、いつも予算をオーバーしてしまうといった悩みを持つ方にとって家計管理をもう一度基礎から学ぶことのできる管理術としておすすめな方法です。
もっと基礎からお金について勉強したい人はファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をしてみるのもおすすめです。
特にFP3級は税金や保険の知識も学べるので、家計管理を見直したい主婦も多く挑戦しています。
クリアリアファイル家計簿の始め方
クリアファイル家計簿の具体的な始め方を具体的に紹介していきます。
準備する物
- クリアファイル(16ページ以上あるもの)
- 紙
- ペン
- 1,000円札62枚
千円札の両替は、銀行の両替機で行えます。
ひと月30日の月は60枚でOK。
以上!
千円札62枚は圧巻ですよ。
クリアファイルについても、100円ショップで入手可能ですが、いちのせさん曰く、家にあるファイルを探して使うべし。
ここで新たにファイルを買いに行く人は、無駄使いが染みついている証拠なのだそう。
家にありそうならまずはそれを探してみて下さい。
クリアファイル家計簿の使い方
準備ができたら早速クリアファイル家計簿を使っていきましょう。
step
1ファイル制作
各ページが表裏使えるように、日にちを書いた仕切りの紙を入れる。
step
2お金を入れる
各ポケットに2,000円/日ずつ入れる。(裏表で2日分になるように)
step
3その日のポケットからお金を財布に移す
毎日2,000円を取り出して財布に入れ、その日の食費と日用品を購入する。
step
4帰宅したらお金を戻す
1日の終わりに、おつりとレシートを元のポケットに戻す。
step
5毎日繰り返す
1~4を1か月間繰り返す。
基本的に別の日のポケットから出さないように工夫する。
基本を守れるように『考えながら買い物をする習慣』を身に付けていきます。
とてもシンプルな方法ですが、買い物に出かけてもお財布には2,000円しか入っていません。
初めは恐怖すら感じますが、慣れてくると大体どのくらいの品で2,000円になるのかもわかり始めます。
最近ではポイ活などお得にまとめ買いをする方法も人気があります。
始めは1日2,000円では厳しいという人も多いのではないでしょうか。
人気のまとめ買いは、大量にストックがあるという安心感からモノの消費量が増えてしまう原因にもなります。
家計管理が苦手な人は、まず最低限での買い物術を身に付けてからさらにお得な買い物方法を実践するほうが節約になります。
クリアファイル家計簿を1年間続けた結果
元々、年始に家計簿を買っては、『ことしこそ!』と始めて2か月くらいで飽きてしまうズボラ主婦のわたし。
でも、クリアファイル家計簿は1年以上続けることができています。
2,000円を出し忘れたり、おつりを戻し忘れる日もたくさんありますが、すぐに軌道修正できるので続けやすいです。
結果、嘘みたいに貯蓄ペースが上がった
実はFP資格を持つ私。
ズボラですが1年の総まとめはきちんと集計して見える化しました。
実際には、お給料の増減や冠婚葬祭で全体のお金の流れに波はありますが、年間貯蓄ペースが前年より30万円以上多く貯蓄に回せているということが判明!
クリアファイル家計簿を始めて数か月は2,000円を超えてしまう日も多く、『これもダメか!』と思っていました。
でも、記録する必要がないので何とか継続していると、4か月目くらいから月62,000円以内でやりくりできるようになってきました。
1日2,000円生活を続けていると、洋服を買ったり、美容院、お出かけ時の外食なども自然と減っていったので、これだけ貯蓄にまわせたのかもしれません。
家族にはガマンを強いたかもしれませんが、不要なものを買わない習慣は家族全員が身についてきています。
実際の家計管理ペース
実際にクリアファイル家計簿を実践した結果を別ブログでも紹介していた時の月別報告の抜粋です。(現在ブログは休止中)
3月スタートで始めましたが、初めのうちは毎月赤字ばかりが続きました。
- クリアファイル家計簿2か月目(6月)
- 予算:60,000円
実績:68,457円(-8,457円)
- クリアファイル家計簿5か月目(10月)
- 予算:62,000円
実績:60,223円(+1,777円)
- クリアファイル家計簿8か月目(1月)
- 予算:62,000円
実績:91,575円(-29,575円)
- クリアファイル家計簿12か月目(4月)
- 予算:60,000円
実績:55,008円(+4,992円)
1月なんかすごいことになってる。
イベントや臨時出費によるものです。
失敗談でも紹介しますね。
クリアファイルで管理するのは基本的に
- 食費
- 日用品
なので、1日2,000円以内で生活できればOKなのですが、家計管理が苦手な人にとっては慣れるまで辛いです。
実際に所持金2,000円だけだと超不安です。
でもクレジットカードはNG。
不安な時は使ってしまいそうになるので、ガソリン代など決めた出費以外はカードも封印です。
電子化の進む現代で、時代を逆行するような生活を送りましたが、結果的に1年でお金の使い方を見直すことができました。
クリアファイル家計簿で試したアレンジと失敗談
簡単シンプルな管理方法なので、慣れてくると色々アレンジしたくなります。
私がアレンジしたのは
- 1日1,500円生活
- 交際費や子供の学校費も含めて月62,000円生活
- 一週間で10,000円生活
大体1日2,000円が分かってきたので、頑張ればできると思ったのですが、不思議とどれも成功しませんでした。
1日1,500円では、毎日ギリギリすぎて嫌気がさし、他の項目を追加してみたら、確実に予算オーバーしてしまうので、モチベーションが下がりました。
そして1週間1万円にしてみたら、木曜日あたりで予算がなくなる結果に…。
いちのせさんがどうして1日2,000円に決めたのかが分かった気がします。
1,500円だと楽しくないし、3,000だと贅沢してしまいます。
ちょうどいいラインがどうやら2,000円のようですね。
また、誕生日や年末年始などは、『ケーキや好きな料理でお祝いしてあげたい!!』と思い、どうしても食費がかかってしまう結果に。
イベントのある月は5,000円程度予備費を確保するアレンジはしておいた方が心にも余裕ができるなと感じました。
その他の項目の決め方
食費と日用品で1日2,000円に設定しますが、この中に
- お米代
- 現金決済費
は含めず、別に項目わけをします。
家庭によってお米の消費状況は異なりますし、現金決済費も様々です。
詳しくはいちのせかつみさんの著書『書かずに貯まる!クリアファイル家計簿』で紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
家計改善の知識も身に付くFP資格
お金の知識を身に付けることでも、家計改善していくことができるって知っていますか??
いちのせかつみさんのように、ファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をすれば、税金や資産運用、不動産、相続など、幅広い『お金の知識』を身に付けることができます。
最近では1,000円台~勉強できる講座も登場し、これからもっと受験者が増えることが予想されるお金の国家資格です!
そのほかにも、本格的に資格取得を目指すなら、一気に2級取得が目指せる講座も人気があります。
知名度の高い講座も多いので、参考にしてみてください。
2級を目指せる講座おすすめ3選
ファイナンシャルプランナーの資格は金融・保険業界だけでなく、社会人として金融リテラシーを身に着ける目的や、家計改善のための基礎知識習得のために勉強を始める方が多い人気の資格。
そのため、学習講座も多く存在します。
資格取得を目指すなら、まずは人気の講座をチェックして自分に合った学習方法を考えてみませんか?
当サイトでもたくさんの講座を紹介していますが、その中でも費用や人気のものを厳選して3つ紹介します。
それぞれの紹介記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
フォーサイト(Foresight)
難関試験が得意な通信講座。
動画とe-ラーニングで知識をしっかり身に付けられます。
3級のみの講座から、3級を飛ばして2級取得が目指せる認定講座まで幅広く対応しているので、資格取得を目指しているなら必ずチェックしておきたい講座です。
ユーキャン
通信講座と言えば最大手のユーキャンもFP講座を展開。
これまでテキストベースの教材を提供していましたが、講座リニューアルに伴いスマホ学習にも対応しています。
テキスト学習を続けながら、補足的に動画で理解を深めるスタイルも人気です。
フォーサイト同様に認定講座なので、いきなり2級受験することも可能な通信講座です。
スタディング
スタディングは冊子教材を無くし、スマホ1台あれば学習できるように作られているオンライン講座です
教材に費用がほとんどかからないため、受講料を抑えてFP2級なら2万9700円~学ぶことが可能。
FP3級なら4950円と業界でも最安値レベルで話題になっています。
短編の動画講義やスマホで確認できるテキスト・問題集などもあり、ちょっとしたすきま時間勉強ができる講座となっています。
クリアファイル家計簿を続けて感じたこと
4人家族では無理では?!と半信半疑で始めたクリアファイル家計簿ですが、1年かけて『 必要なものを必要なだけ買う』という基本的なお金の使い方を身につける事が出来ました。
家計簿管理は相変わらず苦手なので、今でもざっくりした管理をしていますが、ひと月60,000円前後で食費と日用品の管理が出来ています。
もちろん、予算が余った月はイベント月のために貯めて、1年を通してなるべく予算オーバーしない努力もしています。
貯蓄は別枠なので、本来はパーっと使ってもいいそうですよ。
家計管理に対する苦手意識はまだありますが、お金の知識をもっと身につけたくて、FP3級の資格も取得したりと、前向きにお金と向き合う工夫もしています。
クリアファイル家計簿に頼らない家計管理の大切さ
クリアファイル家計簿は家計管理が苦手な人ほど向いている家計簿ですが、お金の蛇口を絞ってばかりでも貯蓄が出来るようにはなりません。
同時に収入源を増やしたり、節税や制度を上手く使ってやりくりするコツも身につけることが大切です。
きちんとお金と向き合って家計改善していきましょう。